Thursday, January 21, 2010

ボリビアと氷河

よく「ラパス(ボリビア)ってどういう所?」と聞かれます。
私は赴任前は、どういう人が住んでいるのか、どういう生活をしているのか分らず不安でした。

今日The New York Timesを読んでたら、Bolivia's Glaciers Melt Awayというビデオを見つけました。これでなんとなく、ラパス・エルアルトの様子が分かって頂けるかと思います。

(簡単な要約)
チャカルタヤにある氷河が減ってしまい、水利用の20%をこの氷河に頼っているためラパス・エルアルトで水不足が生じている。この氷河の減少によって最も影響を受けるのは水部門である。南米最貧国という状況が問題を複雑にしている。ボリビアは資金不足で水の管理が上手くできておらず、40%は配管などから漏れ出している(無収水)。


ここのビデオに出てくる様子は、まさに私が生活してるラパス・エルアルト(高地高原)の様子です。
ビデオの中盤から子どもと出てくるエルアルトのお母さんは、「来年もきっと一緒だ。そうなら家を売って引っ越す」と言ってますが・・・。この通り、エルアルト市の貧しい地域では、水がない(でもこれは氷河減少というよりは、そもそものインフラもない)。

配管などから勝手に漏れ出してしまう、無収水対策もやっていこう!という取り組みはありますが、いかんせん難しいと思う。日本だと無収水率は4~7%くらい。

その一方で、他の地域では水がふんだんにあったり、雨の降りすぎで家が流されている地域もあります。

このチャカルタヤには1939年にオープンした、世界一高いスキー場がありました。ただ、2005年から氷河減少、2009年は全く雪が無くなってしまったとあるように、今は閉場しています。

やっぱり日本のように、きれいな水が豊富にある国は珍しいのかもしれません。

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