Friday, January 29, 2010

パンプロジェクト(4)

2010年1月28日

今日は私の配属先である環境・水省にCISTEMのラファエルが来ました。
購入予定のミキサー・こね機の最新見積書(申請時から時間が経ったため)、新聞案内を掲載し希望者を募るための案も持って来てくれました。
JICAの名前を入れるため、念のため事務所に確認を取っています。


明日は別の専門家の方とカルメンパンパという地域に行ってきます。今年初の現場です。

Monday, January 25, 2010

アラシータとエケコ人形


エケコ人形


今日購入したエケコ人形は、お金、小麦粉、車、家、靴などを持っています。

今日1月24日はアラシータというお祭りです。

ボリビア日系協会連合会のHPでは、「アラシータ」とは、アイマラ語で「私から買ってください」という意味である。この祭りでは、「エケコ」と呼ばれる人形が主役となり、また、ラパス市内の一角の広場に設けられた露店では、現在のボリビアで手に入れることのできるものはほとんど全てと思われるほど様々なミニチュアが売られている。小麦粉・塩・砂糖などの袋や食料品の缶詰、石鹸や歯磨き・トイレットペーパーにかぜ薬、自動車に家、そしてボリビアの紙幣からドル紙幣、果てはユーロ紙幣まである。」
と紹介されています。

その通り、食べ物、家、車なんでもかんでもがミニチュアで売られていて、中には大学の学位証書、パスポート、クレジットカードのミニチュアまでもが売られています。

私は去年、お金のミニチュアを買いました。
今年は更に気合いを入れて、「エケコ人形」、「お金」、「パスポートと旅券」のミニチュアを買ってきました。

この「エケコ人形」は、「アラシータの主役・エケコとは、人の形をした一種のお守りのようなもので、繁栄や幸運をもたらすと考えられている。石膏で作られたものが多く、ときに金属製のエケコもみられる。15~30cmぐらいの大きさのものが一般的で、その小さな体に幾つものミニチュア製品がつけられている。」と、紹介されています。

去年はミニチュアを買うだけで夢が叶う訳がないと思っていましたが(当たり前!)、買ったミニチュアを見ながら努力することが必要です!!(と自分に言い聞かせる。。。)

Friday, January 22, 2010

パンプロジェクト(3)


CISTEMから送られてきた改訂版計画表の和訳。

2010年1月21日

今日はCISTEMから改訂版の計画表が送られてきました。
それを日本語訳したものが、上に添付されているものです。
大分見にくくて、すみません。

明日は大統領就任式で、急きょ国民の休日となってしまいました。
2日前に国民の休日が発表されるのも、なんともボリビアらしい。

また、夜は日本大使公邸で意見交換会があります。

Thursday, January 21, 2010

ボリビアと氷河

よく「ラパス(ボリビア)ってどういう所?」と聞かれます。
私は赴任前は、どういう人が住んでいるのか、どういう生活をしているのか分らず不安でした。

今日The New York Timesを読んでたら、Bolivia's Glaciers Melt Awayというビデオを見つけました。これでなんとなく、ラパス・エルアルトの様子が分かって頂けるかと思います。

(簡単な要約)
チャカルタヤにある氷河が減ってしまい、水利用の20%をこの氷河に頼っているためラパス・エルアルトで水不足が生じている。この氷河の減少によって最も影響を受けるのは水部門である。南米最貧国という状況が問題を複雑にしている。ボリビアは資金不足で水の管理が上手くできておらず、40%は配管などから漏れ出している(無収水)。


ここのビデオに出てくる様子は、まさに私が生活してるラパス・エルアルト(高地高原)の様子です。
ビデオの中盤から子どもと出てくるエルアルトのお母さんは、「来年もきっと一緒だ。そうなら家を売って引っ越す」と言ってますが・・・。この通り、エルアルト市の貧しい地域では、水がない(でもこれは氷河減少というよりは、そもそものインフラもない)。

配管などから勝手に漏れ出してしまう、無収水対策もやっていこう!という取り組みはありますが、いかんせん難しいと思う。日本だと無収水率は4~7%くらい。

その一方で、他の地域では水がふんだんにあったり、雨の降りすぎで家が流されている地域もあります。

このチャカルタヤには1939年にオープンした、世界一高いスキー場がありました。ただ、2005年から氷河減少、2009年は全く雪が無くなってしまったとあるように、今は閉場しています。

やっぱり日本のように、きれいな水が豊富にある国は珍しいのかもしれません。

Wednesday, January 20, 2010

パンプロジェクト(2)

2010年1月19日

小さなハートプロジェクトで届いた支援金の一部を、本日共同実施者CISTEMの口座へ入金してきました。

届いた支援金はBs.30484
その一部Bs.16000を入金しました。

私の銀行とCISTEMの銀行が異なるため、私の口座から一度現金で引き落とし、その後別の銀行へ移動。
日本円で約20万という大金!!
銀行から銀行まではそれほど遠くないのですが、ものすごく緊張しました。
朝9時から銀行に並んで、すぐ終わる予定だったのですが、意外と時間がかかってしまいました。

活動状況を見て、残りの金額も入金していきます。

CISTEMのHPはこちら

Tuesday, January 19, 2010

ダカールラリー2010が終了しました。


キャンプ地の様子。


菅原義正さんの運転するトラックと。

ダカールラリー2010年大会が閉幕しました。
アントファガスタで感動を貰った、Team Sugawaraの2号車がトラック部門総合7位で市販車部門の優勝、ならびに排気量10リットル以下車両の優勝を獲得したそうです。

菅原義正さんとお話をしていて、久し振りに「ロマン」という言葉も聞きました。
たぶん「浪漫飛行」以来?

まだ感動しているので、もう一度ブログに書いてしまいました。

HINO TEAM SUGAWARAのHPはこちら

Saturday, January 16, 2010

パンプロジェクト(1)


共同実施者ラファエル(左)、シモン(右)
ラファエルは9月から2ヶ月間ほど、日本へ研修生として派遣されていました。

2010年1月15日

今日はパンプロジェクトの共同実施団体であるNGO,「CISTEM」の事務所を訪ねてきました。
いつもはラパス市内で会うことも多いのですが、今日は他のスタッフにも挨拶をしたかったのでエルアルト市に上がってきました。

2010年ミーティング第1回目ということで、小さなハートプロジェクトで皆さまから頂いた支援金が入っている通帳も持参しました。

ただ、ちょっと困ったことが発生してしまいました。
実は2月13、14日は、ボリビアの国民的行事で、南米3大祭りの1つ、「オルロカーニバル」が開催されます。日本人からするとただの踊り!?とも思ってしまうのですが、これにかけるボリビア人の熱意は物凄いです。
現在至ることろで踊りの練習をしている人を見かけ、2月13~16日までは国民の祝日になります。

そうしたことから、2月1日からの講習会開始を予定していたのですが、カーニバル前までは人も集まらないし、講習会が出来ないという結論に達し、実質上の講習会実施日が2月22日からとなりました。

本当は「2月1日から実施!!」と言いたかったのですが、「El carnaval es nuestro amigo (カーニバルは俺たちの友達だ) 」と言われてしまうと、確かにそれも一理ある、と納得しました。

当初の計画よりは若干遅れてしまうのですが、3月末までに50人の若者たちへ訓練を実施するというのは計画通り進みそうです。

本日決まったこと
・頂いた支援金(Bs.30483)を1月19日に私の通帳から、CISTEMが管理している通帳へ移行。
・パン講習会の講習希望者の募集開始。
・2月15日までにはパン作りに必要な機械が到着。
・パン作り講習の実施場所を、以前の古い建物から新しい建物内で実施。
・担当者によるタイムライン作成。
・講習希望者の募集状況を把握するため、来週私が再び事務所を訪問する。

村落に行っても村特有のイベント(市場・サッカー大会の開始日)をきちんと把握できておらず、人が集まらない!という状況になったことが何度かあります。
任期もあと半年と焦る気持ちもあるのですが、ここは様子を見つつじっくり取り組んでいこうと思います。

Thursday, January 14, 2010

任国外旅行③~ダカールラリー編~


菅原義正さん、本当にありがとうございました!


「パリダカ」で有名なダカールラリーが2009年よりその開催の場を移し、チリ・アルゼンチン間で行われています。アフリカ北西部のモーリタニアの治安が悪化し、このようなことになったそうです。意外とミーハーなのでダカールラリーは小さい時から知っていたのですが(詳しいことは全然知りません)、ついに行ってきました!!

訪ねたのは彼らが前半戦を終え、休息地となるチリ北部「アントファガスタ」。
空港について、周囲が砂漠、ラリーをやっているような盛り上がりも見られず、サンティアゴにいれば良かった・・・などとも思ったのですが、翌日彼らのキャンプ地を訪ねてみました。
現地の人も多く見に来ており、周辺にはグッズを販売する売店も見られました。

日本人の方が何名か参加しているとのことで、キャンプ地の柵周辺をぐるぐるしていたところ、日本語の書かれたカミオンが見える!!そして鯉のぼりも見える!!とのことで、カミオン部門で参加されている菅原親子ではないか?と訪問した隊員達で手を振ってみました。

最初は気付いてもらえなかったのですが、しばし待ってまた振ってみると、菅原義正さん、菅原照仁さんが来てくれました。しばし話をして、冗談ですが「こういう時はお握りを持ってくるもんだよ」と言われてしまいました。お握りなんて、私も片手で数えるくらいしかボリビアで食べていないのですが。。。その後手ぶらで訪問したのにも関わらず、お汁粉とカレーを御馳走になってしまいました(すみません・・・)。

菅原義正さんは現在68歳。2008年にはダカールラリー最多出場者として、ギネスにも登録されています。2005年からは息子さんである照仁さんと共に出場しており、本当に気さくな方でした。私の基本的な質問にも丁寧に答えて頂きました。

本当にラリーが見れるか分らないし、アントファガスタに来るのも迷ったと言ったところ、義正さんより「君たちは(ラリーが)見れるかも分らないけれど、アントファガスタにまで来た。日本人はどうせ無理だろうと思って行動する前から悪い事ばかり考えて実行しない。その実際に来たという行動力が大事だ」と仰って頂きました。

また、何でラリーに出続けているのかと聞いたところ、「背負っているものがある」とのことでした。若干25歳の自分には分かるような、分らないような答えでしたが、世界一過酷と言われるレースに出続けているプレッシャーというものは凄いんだろうな・・・と思った次第です。

翌日沿道でラリーに出かける2台のカミオンの応援に行きました。7トンのトラックが走る姿は、思った以上にカッコ良く、こうやって海外で頑張っている日本人の姿を見て元気を貰いました。

残念ながら10日目にして、義正さんはカミオンのトラブルによりリタイアしてしまいました。この後は、照仁さんが無事ブエノスアイレスにゴールすることを祈るばかりです。


2009年は色々と考える年だったのですが、2010年は帰国後の進路等も含め、「行動すること」を常に意識しながら取り組んでいこうと思います。

突然訪問したのにも関わらず、色々と教えて頂いたTeam Sugawaraの皆さんから元気と勇気を頂きました。
多分、任国外旅行の中で一番感動し、思い出に残った出来事です。

任国外でしっかり充電できたので、残り半年頑張っていこうと思います!

HINO TEAM SUGAWARAのHPはこちら

任国外旅行②~サンティアゴ・イースター島編~


至るところにモアイがあるのですが、これは日本のクレーン会社によって起こされた15体のモアイ。


イースター島。海がきれいです。


どうやらサンティアゴでは「ウニ」がタラフク食べられるらしいという情報を得た。そこで同期隊員に案内してもらいました。左のオレンジ色に見えるのがウニです!日本人を見ると、「Uni, Kani」と客引きする店員が沢山。しょう油、わさびもついています。味も美味しく、感激!


サンタルシアの丘から見た、サンティアゴ市内。



ウシュアイアを後にし、そこからチリは首都サンティアゴへ移動しました。
その後モアイで有名なイースター島へ。

サンティアゴ・イースター島はべらぼうに物価が高くて、困ってしまったのですが、ボリビアでは食べられない海鮮を堪能。イースター島から再びサンティアゴへ戻り、世界遺産でもあるチリ最大の港バルパライソへ行ってきました。

イースター島はモアイ・モアイ・モアイでした。1個で見るのもいいのですが、何体も並んでいる様子は圧巻。

チリの同期隊員が色々とサンティアゴを案内してくれたので、とても助かりました。
サンティアゴは東京以上に都会な感じがして、「ボリビア頑張れ!」と思わずにはいられなかった・・・。

任国外旅行①~ブエノスアイレス編~


ウシュアイアのペンギン。島に上陸しました。可愛かった。


世界で2番目に美しい本屋。本はちゃんと売られています。


2年ぶりの地下鉄に戸惑う。


世界三大劇場の1つ、コロン劇場。改修工事をしており、中には入れなかったのですが無料展示を見てきました。


皆さま、明けましておめでとうございます。
2010年もどうぞ宜しくお願い致します。

早速ですが、年末年始から17日間をかけて任国外旅行なるものに行ってきました。
自分の任国に隣接されている国々を、2年間のうち20日間訪問できるという制度です(勿論自費です)。
ボリビア隊員はパラグアイ、チリ、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル一部を訪問できます。

これまでまだ一度も行ったことがないため、職場が休みになる年末年始を利用して、アルゼンチンとチリを訪問してきました。

ということで、一度に写真がアップできる容量が限られているので、何度かに分けてご報告したいと思います。

アルゼンチンでは首都ブエノスアイレス、世界最南端の都市ウシュアイアへ行ってきました。
ブエノスアイレスは実質3日ほどの滞在だったのですが、世界3大劇場の1つコロン劇場、世界で2番目に美しい本屋、市内観光ツアー、タンゴショー等を見てきました。あと、いつも食べている硬いボリ牛とは違った、柔らかいアルゼンチン牛を堪能しました。

ウシュアイアは南極大陸まであと1000kmの所に位置しています。ここでは博物館を訪問したり、ペンギンツアーに参加したりと、これまた楽しかったです。寒いのですが、南緯54度のため夜12時まで明るく、朝も4時頃には明るくなります。

この時点で、南米って皆ボリビアみたいなものかと思っていたのですが、全く違いました・・・。