Saturday, March 21, 2009

当事者意識

コスミニ村のチョリータさんたち。いつも村に行けるわけではないですが、5回目の訪問でなんとな~く名前を覚えてもらって、写真も快く撮らせてくれました(チョリータさんは写真を嫌がる人が多い気がする。特に村だと。)。
ご馳走になったお昼御飯。キヌアとチーズです。とっても美味しかった!!!キヌアは今品種にもよるけれども高級食材です。村の人が食べてなくて、うちらだけに振る舞ってもらってなんだか申し訳なかった。。。

他県の野菜隊員に来てもらって、県の農業技術者と共に温室野菜を栽培中。各々肥料を家から持ってきてもらい、硬い土を耕して肥料を混ぜました。

みんな地べたにべったり~。まだ作業前です。
そんなこんなで、なんとなく忙しい毎日です。「もやもやしててもやるしかない!!」ということで、先週は野菜隊員の協力を得て、コスミニ村落で温室野菜作りを始めました。
といっても農学部出のくせに土を触ったことのない私は、野菜隊員に笑われながらも全体のコーディネータという感じで3日間のセミナーを県関係者と一緒に行いました。
この隊員は日本でも農業をずっとやっており、農業やボリビアで温室野菜を栽培するという能力に長けています。なので、今回は県の技術者への指導も兼ねてきてもらいました。ボリビア人の農業技術者もこの隊員から学ぼうという姿勢があり、素晴らしい人物です。
今週は2日間に及ぶ県の関係者を招いた会議があり、私は傍観したり、ジュースを準備するといった雑務から、最後はプレゼンの時間を若干もらい水プロ配属の隊員についてお話ししました。
全県からの参加者があり、こういうことをやりたい!こういうことを勉強したい!といったことを話してもらい、県の計画作りに役立てるという目的で実施されています。
そして今日は別のプロジェクトで農業灌漑プロジェクトを見させて貰いました。JICAの方から「行く?」と聞いて頂いて、あまり行ける機会もないので連れて行って貰いました。
そんなこんなで、ここ2週間考えてたことは「いかにボリビア人に計画(プロジェクト)の当事者意識をもってもらうか」ということだったような気がします。
温室野菜活動では本当にたくさんの村民が参加し、びっくりしたと同時に自分たちの生活を良くしたいという気持ちが伝わってきました。問題はこれから野菜をしっかり作っていけるかですが・・・。
県関係者の会議では、各県が自分たちの問題、弱いところを持ち出し、こうした支援・勉強会が必要だと述べていました。
また、灌漑事業では県・市関係者の入れ替わりが激しく、いかに彼らに灌漑知識を定着させ(そもそも灌漑があまりないので、その知識を有する技術者が少ない。また技術を得たら違う職場に移ってしまう。)、その組織に留まってもらうかということの重要性について考えさせられました。
ボリビア側からこうしたことをやりたい!という要請が出ても、その時の関係者が実施段階までだと入れ替わっている可能性も十分あります。そのなかで、ボリビア人側の意識をいかに高め巻き込んでいけるか。井戸や灌漑をドンっと作ることは簡単でも、この当事者意識をもってもらうことが時間がかかり、また難しい問題であると感じると共に、プロジェクトや活動が成功するかどうかということに関わってくるのだな~と感じました。
今週日曜日からは再び出張です。3日間にわたる無収水セミナーのお手伝い&知識を仕込んでこようと思います。
もやもやしてたけれども、もやもやする時間もなさそうです。

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